2021年10月14日:文章の一部を修正いたしました。
2021年9月25日:記事を再掲載いたしました。
授業開始~!
はい! 起立
礼
如是!
補足:こちらのコーナーにおける「如是」とは、正道会館における「押忍!」と同じような意味です。
はい、如是。
まずは、この方をおいて他はありません。
お釈迦様です。
『ガゥタマ・シッダールタ』
『釈尊』
『ブッタ』
数々の呼び名をお持ちですが、法華経においては
おもに『シャーキャムニ』と記述されます。
お釈迦様〜
この『シャーキャムニ』というお名前は、
お釈迦様に二つ目の『授記』をお与えになった世尊と同じ名前です
じゅき?
はい。 『授記』とは、世尊、つまり『仏』が、弟子に対して『未来世において必ず仏になれる』と約束をすることです。
お釈迦様は実に『六つの授記』を授かりました。
二つ目の授記を授かったとき、お釈迦様は『あぁ、私も未来世において仏となれますように。ちょうど この世尊シャーキャムニのように、私もまたシャーキャムニと呼ばれますように』と願いました。
そうして七度目の生存で『シャーキャムニ 世尊』となられ、法華経を説き、『入滅』されました。
七度にわたる永い永い生存の間、お釈迦様は『四つの菩薩行』を行いました。
1、自性行
2、誓願行
3、随順行
4、不退行
そしてまた、惜しみなく全てを『喜捨』しました。
汽車!ポッポー
はい、喜捨 はポッポーではなく、ポイポイですよ。
『なんでも喜んで捨て与えること』です。
目を欲しがれば目を、肉が欲しいなら肉を、食べ物も財も妻子さえも自分自身すら命までも欲しがる者がいるなら、全てを喜んで捨て与えました。
そうして永い永い生涯の間、『菩薩』として輪廻しながら、頃合いを見て『兜率天』に入られました。
‥‥『兜率天』は分かりますね?
【兜率天】六欲天の第四天。内院と外院があり、内院は将来仏となるべき弥勒菩薩(みろくぼさつ)が住するとされ、外院は天衆の住む所とされる。都史多天。
[出典]weblio辞書
如是! ここは 外院でーす
そうです如是! ここは兜率天の外院です。
内院ではマイトレーヤが説法をしながら次の生存を待っています。
先程、ミルク饅頭をお供えして下さいましたので、のちほど お下がりを配りますよ。
補足:マイトレーヤとは弥勒菩薩様のこと
やったー 弥勒印のミルク饅頭!
弥勒様は、お饅頭屋さん?
如是!
よろしい、大変よろしですよ 小僧たち。
では、お釈迦様は兜率天で『有は無常なり』と修習しながら、いよいよ『最後の生存』へと入られました。
そうして菩提樹の下で『阿耨多羅三藐三菩提』という『最上の悟り』を得ました。
【修習】学問・技能などをならって身につけること。[出典]weblio辞書
しかし、お釈迦様は悩みました。
満月🌕から次の満月🌕までの間、
『私が得た法を説いても人々は悟りを理解できないだろう。語ったところで徒労に終わるだけだろう』と。
そんな〜
お釈迦様〜お願い〜🙇♂️🙇♂️
如是、如是なの?
ところが、そこへ『帝釈天(参照:注釈1)』が現れ、その法を衆生に説くように強く請われました。
しかしお釈迦様はそれを断りました。
それでも帝釈天は引き下がりません。
実に三度の観請の末に、ようやく開教を決意して下さいました。
■注釈1:一般的には帝釈天と梵天の両名が開教を請願したと言われています。
■用語解説
【衆生】生命のあるものすべて。特に、人間をいう。有情(うじょう)。
【勧請】神仏の来臨や神託を祈り願うこと。また、高僧などを懇請して迎えること。
[出典]weblio辞書
やったー! 帝釈天 えらい!
お釈迦様も えらい!
如是! お二人とも、とても尊いですね。
こうしてそのとき、世界に『仏教の日』が昇ったのでありました。
──以上。
今日の授業をここに終わります。
赤腹如是!(意訳:はい、分かったでしょうか?)
如是〜!
《Mahāvastu 第一章 東雲 授業満了》
YouTube動画『Mahāvastu 第一章 東雲』
Mahāvastu 第一章『東雲』が、 朗読音声付きの動画になりました。オープニングとエンディングも付属しておりますので、お楽しみいただけたら幸いに存じます。